人事考課表が書きたくない

 人事考課表の自己評価を書かないといけないけど、どうしても書きたくない。なんでこんなに嫌なの?ということで、とりあえず思いつくことを挙げてみる。


1.書いても意味がない(何を書こうがボーナスの額にも人事異動にも昇給昇格にも反映されない。しかも、年収の金額は給与の分だけで当面は満足しているので、賞与は貰えるなら貰うけど別に要らないっちゃ要らない)
2.書くのがめんどくさい(提出時に自分が納得できる程度には事実に即した内容にしつつ、上司を満足させる程度には脚色した成果アピールをしないといけないので、記入に手間がかかる)
3.わかりやすく目立った成果が無いので、アピールすべき事柄を頑張って思いつかないといけない(日頃からアピールできそうな成果をあげる度に人事考課表に書くためにメモしておけば良いのだろうが、嫌いな人事考課表の存在を思い出すのも嫌なので普段は意識しないようにしており、結果的にメモできていない)
4.客先常駐のPCからファイルを持ち出せないので業務時間外に自宅のPC等で書かないといけない

 さて、人事考課表を書くのが嫌な理由っぽいものを4つ挙げてみたところで、どれがどのくらい嫌か重み付けしたうえで、順位をつけてみた。
 1位(50%)…3.成果を思いつくのがめんどくさい
 2位(30%)…2.書くのがめんどくさい
 3位(15%)…1.書いても意味がない
 4位( 5%)…4.業務時間外にやらないといけない

 真っ先に思いついた「書いても意味がない」は、実は嫌な理由のメインではないことに気づく。こうして誰も読まない文章をだらだら書いてることからも分かるように、私は自分さえ楽しければ、金銭的なうまみのない書き物をするのは全く厭わない性格である。だからやはり、書いても自分自身面白くもなんともない(読まされる上司のほうもたぶん面白くないだろう)ものを無理やり書かなくてはならないという点が嫌なのである。ちなみに、4位の「業務時間外にやらないといけない」という問題は、在宅勤務になったことで完全に解決した。それでも嫌な気持ちの総量がほとんど減っていないことから、これはやはり大した理由ではなかったことが分かる。

 となると思いつくのが、書いてて面白い文章を書けばよいのではないか?ということだ。文章表現を工夫すること自体を楽しむことで、「書くのがめんどくさい」という苦痛は軽減できそうである。さて、厄介なのは、書くネタそのものを思いつくのが困難である点だ。やはりこれは日頃からそれっぽい成果をメモするまたは記憶しておくしかないだろう。そのためには、日頃から人事考課表のことを思い出すのが苦痛にならないよう、人事考課表が嫌いだという感情に対処する必要がある。
私の場合、人事考課表に対して感じる嫌な気持ちは、読書感想文の宿題に対して感じる嫌な気持ちに限りなく近い。両者とも、建前上は「自分自身の思い」として、その実は無言のうちに上から期待されていることを巧みに読み取って書かなくてはならないという性質がある。私が所属する会社の上司や人事が人事考課表に何を期待しているかは未だよく分かっていないが、一般的に読書感想文がどうあるべきかということについては高校生くらいの時分にようやく分かってきたように思う。しかし、書き方が分かってきてもなお、それまで感じていた「読書感想文は嫌なものだ」という印象は払拭できなかったため、読書感想文の宿題はやはり嫌なものでありつづけた。
私は、人事考課表にしても読書感想文にしても、書きたくないから期限ギリギリまで放っておくタイプだ。これも良くないのだと思う。なかなか書き始めないということはすなわちなかなか書き終わらないのであり、書き終わるまでの期間ずっと「書きたくない」という気持ちを抱えて過ごすことになるため、嫌な気持ちが増幅されてしまう。

 しかし、嫌な印象を払拭するのって難題だな。いっそのこと日記だと思えばいいんじゃないか。ということで、この文章(日記)とシームレスに続けて書いてみることにしよう。
【課題取組】
【貢献】
 やっぱ無理だ。嫌だ。