やりたい仕事が分からない

会社を辞めたい。会社を辞めたい理由は沢山ある。サービス残業が多い、仕事にやりがいがない、尊敬できる上司がいない、強制参加の飲み会が多い、などなど。仲の良い先輩や同期がどんどん辞めてしまうのが淋しい、というのもある。ひとつひとつの嫌なことは我慢できる程度のはずだが、日々の嫌なことの積み重ねがそろそろ閾値に達したのか、会社を辞めたいという考えに取りつかれるようになった。
常に転職のことばかり考えているし、暇があれば求人情報を見ている。新卒で就活をしていた頃より数段真面目に就活に取り組んでいる。仕事中も転職のことばかり考えてしまい、仕事がおろそかになる。仕事に身が入らなくて申し訳ないなどと殊勝なことまで考えてしまう。
ただ、会社を辞めたらどんな職に就こうか、考えても答えが出ず、なかなか本格的な転職活動に踏み切れないでいる。私が就職先に求める具体的な条件が、正社員、労働時間が少ない、の2つくらいしかないので、選択肢が多すぎて絞りきれないのだ。勤務地や業種で絞り込む手もあるが、いかんせん希望が無い。労働時間の少ない正社員の求人に片っ端から応募してみて、受かったところに行く、という絞り込み方もあるかもしれない。ただ、色々な求人に片っ端から応募するには多大なエネルギーが要る。業種を絞らないとなると、書かなくてはならない志望動機のバリエーションも増える。
いくら考えたところで正解にたどり着けるものでもないので、とりあえず転職活動を始めてみようと思う。今の会社で親しくしている人たちの多くが転職活動をしているので、流行りに便乗しているだけのような気がしないでもない。
誤って今より嫌な仕事に就いてしまうリスクを取るからこそ、今より気の進む仕事に就ける可能性も得られるというものだ。

「好き」が分からない

好きな人がいる。暇なときは四六時中その人のことばかり考えている。その名を仮にMさんとする。

Mさんは会社の先輩で、元上司でもある。年齢は私より3つ上だ。

Mさんは頭がいい。リーダーとして仕事の割り振りも進捗管理も部下のフォローもそつなくこなし、人当たりもよく、気配りも上手く、一緒に仕事をする上では申し分のない人だ。そして、Mさんは優しい。目を見て話を聞いてくれ、努力したことは必ず承認してくれる。こちらの考えが間違っていれば真面目に反論してくれる。間違ったことは、何故間違ったか丁寧に聞いたうえで正してくれる。Mさんの考えを聞くと、私はたいてい納得する。Mさんはいつも正しい。

Mさんは男性である。ちなみに私は女性だ。私はMさんのことがとても好きだが、好きだからどうしたいのかがどうもよく分からない。セックスがしたいのか、恋人になりたいのか、結婚したいのか、ただ眺めていたいのか、定期的に会える関係になりたいのか、しばらく離れていても連絡を取り合える関係になりたいのか、普段は連絡を取らないけれども人生に行き詰まった時に相談に乗ってくれるような信頼関係を保ちたいのか。よく分からない。ここに挙げた全てかもしれないし、どれでもないかもしれない。

ひとつだけ明らかに言えるのは、私は彼と手をつなぎたいということだ。彼と会うとき私はいつも、彼の手を目で追っている。そういえば私は、好きな人の手はその姿形を思い出すことができる。仲の良い友人でも、好きな人でなければ手の形までは覚えていない。

以前、酒席のなりゆきで、彼と手をつないで歩いたことがある。温かくて心地よい手だった。前々から手をつなぎたいと思っていたから、初めて手をつないだ時にそのような好意的な感想を持ったのかもしれない。たとえば私は彼とキスをしたことは無いが、彼とキスをしたいかどうかというと、正直なところよくわからない。彼とキスをしたい欲求もあるのかもしれないが、今のところそれは、手をつなぎたい欲求ほど分かりやすく発現してはいない。

Mさんも私のことを好きだ、と私は思う。どのように、どのくらい好きか、とははっきり言えないが、少なくとも、私が飲みに誘えば必ず応じてくれ、いつも全額おごってくれ、彼のほうからも飲みに誘ってくれる、という程度には好かれている。

Mさんと私の仲睦まじい様子を見た人から、付き合っているのかと尋ねられたことがある。そんな質問をしてくる人は、これまで4人くらいいた。同性同士がいくら仲良くしていても(たとえ本当に付き合っている場合でも)付き合っているようには見えないのに、男女が寄り添っているとそれだけで付き合っているように見える、という気持ちは分からなくもない。そして、それはおそらく当人も同じだ。自分がどんなふうに相手を好きか内省するのではなく、相手の性別を見ることで、自分の相手に対する気持ちが恋愛感情かそうでないかの判断材料にしようとする。

Mさんはもうすぐ会社を辞めて、地元に帰ってしまう。離れたら、きっともう会えないのだと思う。Mさんは私との別れを淋しがってくれ、残していくのが心配だと言ってくれた。「それはどういう気持ちで心配してくれるんですか、親心ですか?Mさんは私の何なんですか?」と聞いてみたところ、「よく分からない人として心配してる」という答えが返ってきた。よく分からない人、とは何だろう。彼は間違いなく私の会社の先輩なのだし、「先輩として」とか「元上司として」とか、いくらでも言いようはあるはずだ。私たちの関係を規定するための言葉として、そういう分かりやすい表現が咄嗟に出てこなかったということは、彼の私に対する気持ちが、彼自身にも正体が分からないようなものか、それとも私の前では言えないようなものだからなのではないかと思う。

私が彼を好きな気持ちが分からないように、彼も同じ気持ちなのかもしれない。そうだったらいいと思う。

はてなブログを始める理由

はてなブログを始める理由。

・先週、Webデザイナーポートフォリオを初めて見て、私もポートフォリオ作ってみたいと思った。昨日からハマったCSSで何か作ってみたかったが、スタイルを作ろうにもコンテンツがないとやる気が出ないので、とりあえずなんか気軽な文章でも書こうと思った。

サークルクラッシュ同好会アドベントカレンダーを読んで、面白そうなので私も自分語りをしてみたいと思った。

・いま会社を辞めたいのだが、辞めた後何をしようか迷っている。仕事をするかしないか、するなら何の仕事をするか、会社に入るのか起業するのかフリーランスか、フリーターかホームレスにでもなるか、東南アジアに移住するか、など選択肢が無限にあって決められない。哲学者になりたいから、仕事とか結婚とかして身を固めるより、一生ふらふら散歩でもしてたほうが私の人生には有益かもしれないし。仕事をする時間や余暇の時間を何に使いたいかとか、金を持ってたら何をしたいかとか、自分が人生に何を求めて生きているのかとか、欲求がよくわからないので職業選択をするための指針が無いのである。そこで、自分を語ることで自分の欲求を見つめなおしたいと思った。早い話が自分探しの旅。

以上。以前から非公開のyahoo!ブログに色々書いたり、そのあと非公開のfc2ブログに乗り換えて色々書いたりしているので、個人的な日記はそれで事足りてるんだけど、公開の記事も書いてみたくなった。閲覧されるかどうかはさておき、公開で書くときは非公開のときよりはちゃんと推敲してまともな文章書きたい気分になるので、多少は文章うまくなるかもしれないと期待している。けどすぐ飽きそう。